星野新太(岡田将生)は、古崎由乃(剛力彩芽)を追って家を飛び出そうとしたもう一人の由乃(剛力彩芽)を引きとめると、由乃が二人いる理由を問いただす。由乃は涙ぐみながら、自分たちはずっと前に会っているのだと、真実を話し始めた――。
今から1年前の春、二人はプラネタリウムで出会っていた。言葉を交わし、少し寂しそうな由乃が気になった新太は由乃をデートに誘う。翌日、二人は高坂王子(菊池風磨)とともに野球デートを楽しんだ。その後、二人は交際を重ね、新太の父・九郎(光石研)と母・礼子(宮崎美子)にも公認の仲となっていた。そして夏祭りの夜、新太はスーパーボールすくいで取ったあのボールを由乃に渡したのだ。幸せの絶頂にいた二人だったが、1年後、大きな火災に巻き込まれてしまう。
ケガを負った由乃は病院のベッドで目を覚ました。由乃は傍にいた須藤霞海(伊藤歩)に新太の居場所を尋ねる。さっきまで仮想空間で新太に会っていたからだ。しかし、須藤はそれを夢だと言うと、その場を立ち去った。二人でいれば大丈夫、といつも自分を励ましてくれた新太がいない現実に、由乃は耐えられない。そんな由乃を見かねた須藤は、クロノスシード社の開発研究所で眠る沖江春奈(福田麻由子)ら5人と新太の姿を由乃に見せた。新太たちは、オリンピアに繋がれていたのだ。どうしても新太に会いたい由乃は、自分をもう一度繋いでくれ、と必死に懇願する。そこへ九郎が現れ…。