再びメンタルクリニックにやってきた高木護(阿部サダヲ)。医師の白川桜子(芳本美代子)から、騒がず、無視せず、心を穏やかにそのまま受け入れることで自然に幻聴が消えるかもしれないとアドバイスを受ける。会社に行くと、あけぼの文具のチラシが栃木の会社と同じコピーを使ったと問題になっていた。護は先方の会社に謝罪するために鮫島勇三(伊武雅刀)から翌日の出張を言い渡されるが、牧村かな(滝沢沙織)と一緒だと知って張り切りだす。護は家に帰ると笹倉薫(芦田愛菜)と笹倉友樹(鈴木福)にムックがしゃべっても平然とするように話した。もともと平然としていた2人はキョトンとするが、さらにムックとのおしゃべりは3人の時だけだと約束させると、2人に続きムックからも「わかった」と返事がきた。その夜、2人から学校の係決めの話をされた護は、花係になったという友樹に水ばかりあげても花は枯れると注意する。その言葉にすっかりビビってしまった友樹に、護は花が育つと適当な呪文を教えた。 翌日、牧村と栃木の会社に行った護だが、先方の社長は会ってもくれず長期戦を覚悟する。同じ頃、小学校では"家族"をテーマに描いた友樹と薫の絵を見たクラスメートたちが、両親がいないのは変だと騒いでいた。担任教師の杉下秀夫(六角慎司)はかわいそうな2人と仲良くしてあげなさいと言い聞かせる。放課後、かわいそうだから先生に怒られないのはずるいと言い出したクラスメートの谷口隼人(貴島康成)を薫が突き飛ばしてしまう。