「一高」と呼ばれる名門高校の入試を舞台に、入試の妨害を企てる何者かの正体を追うミステリー。新米英語教師の杏子(長澤まさみ)は、教師として初めて入試の試験監督を行うことに。そんな中、英語教師の坂本(高橋ひとみ)のロッカーの中から「入試をぶっつぶす!」と書かれたメモ用紙が出てくる。
登校した杏子(長澤まさみ)らは、教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた紙が張られていることに気付く。動揺しながらも、入試の準備を続ける中、体育教師の相田(中尾明慶)がA組の黒板の上から「杏子LOVE」と書かれた紙を発見。さらにB組からは坂本(高橋ひとみ)の携帯電話が見つかる。
ついに入試当日を迎えた。杏子(長澤まさみ)らは、受験生たちの誘導や携帯電話の回収など、着々と準備を進める。一方、子供の付き添いで来た同窓会会長・沢村(入江雅人)が、応接室に通すよう要求し、みどり(南沢奈央)を困惑させる。そんな中、試験が始まるが、ネットの掲示板に問題が書き込まれる。
みどり(南沢奈央)が、入試問題が書き込まれたネットの掲示板を見つけ、職員室は騒ぎに。だが、校長の的場(山本圭)らは試験続行を決定。最後の英語の試験が進む中、突然、教室に携帯電話の着信が鳴る。電話を所持していた麻美(美山加恋)は失格を告げられ、麻美の母・昌子(生田智子)は激怒する。
昌子(生田智子)らから抗議を受けた的場(山本圭)は、不備を認め、麻美(美山加恋)の失格を取り消すことに。一方、村井(篠田光亮)は掃除用具入れで見つけた携帯電話を思い出す。携帯電話が杏子(長澤まさみ)の物だと判明し、村井らは犯人が試験中に杏子の携帯電話を鳴らそうとしたと考える。
白紙の答案用紙が見つかった。坂本(高橋ひとみ)は、試験放棄と決め付けるが、小西(徳山秀典)は慎重に対処すべきと反論。杏子(長澤まさみ)も、村井(篠田光亮)に一人で答案を回収させた際、不手際があった可能性を示唆する。一方、帰宅した麻美(美山加恋)は昌子(生田智子)に一高には行かないと告げる。
杏子(長澤まさみ)らは手分けして、消えた英語の答案用紙を捜し始める。さらに、入試部長の荻野(斉木しげる)から事情聴取を受けることに。村井(篠田光亮)や水野(阪田マサノブ)は、あやふやな記憶ながらも、ミスはなかったと主張。一方、みどり(南沢奈央)は試験中に衣里奈(山崎紘菜)を見たと証言する。
学校に戻ってきた沢村(入江雅人)が答案用紙を見つけるが、受験番号55の答案が2枚になる。的場(山本圭)らが判断を迫られる中、昌子(生田智子)も再び学校を訪れ、記者会見を開くよう要求する。一方、帰宅できない松島(羽場裕一)は、みどり(南沢奈央)らと買い出しのため、学校を抜け出す。
杏子(長澤まさみ)は、後から見つかった答案用紙の受験番号を沢村(入江雅人)が書き換えたと推測。そんな中、実況中継されているネット掲示板を見た宮下(小松利昌)は、校内にいる職員が書き込んでいると疑う。小西(徳山秀典)と校内を見回ることにした杏子は、中庭で携帯電話の着信音を耳にする。
杏子(長澤まさみ)らは、松島(羽場裕一)に息子の良隆(高杉真宙)がカンニングの告発文を書いていたことを明かす。だが、水野(阪田マサノブ)はカンニングはなかったと断言し、良隆と沢村(入江雅人)の息子・翔太(清水尋也)との関係を指摘する。一方、翔太は父親に英語は100点だと言い張る。
水野(阪田マサノブ)が校内に隠れていた衣里奈(山崎紘菜)を捕まえる。杏子(長澤まさみ)と相田(中尾明慶)が衣里奈に事情を聞くと、掲示板への書き込みを認め、さらに指示を出す人間の存在を告白。杏子を困らせるために軽い気持ちでやったという衣里奈に、杏子は犯罪行為だと叱りつける。
村井(篠田光亮)は、杏子(長澤まさみ)が事件の犯人だと指摘。入試前日の杏子の不審な行動を証言する。校長室で教師陣が集まる中、杏子は事件に加担していたことを認め、事件の中心人物は学校外部にいると打ち明ける。
杏子(長澤まさみ)らは、かつて一高の受験に失敗した光一(中村倫也)が制作したドキュメンタリーを見ることに。内容は、入試の採点方法の改善を訴えるというもの。作品は賞を取るほど評価されるが、その一方でインターネット上には誹謗中傷が多数書き込まれ、光一は追い込まれていく。