ハジメ(ユースケ・サンタマリア)は、妻の陶子(石田ゆり子)が結婚記念日を忘れて、ひとり息子の力(加藤翼)を連れて保育園のお泊り会に行ってしまったことを知る。この機会に陶子と話し合って何としてでも浮気を阻止しようと考えていたハジメは怒りが収まらず、インターネットのQ&Aサイトに、明日は浮気現場に乗り込んで相手の男を殴ってやる、と宣言する。 あくる朝、目を覚ましたハジメは、再びQ&Aサイトを訪れる。するとそこには、ハジメの決断を支持する回答者たちからの書き込みが多数寄せられていた。その中で、プリンという女性回答者だけは、「感情のままに乗り込み、相手を殴っても何も生まれません。まずは子どものことを考えて、ギリギリまで修復の道を探るべきです」とハジメを諭す。しかし、そんなプリンの意見にも「話し合う時間はもうない」「話し合っても証拠がなければ浮気を認めないのでは?」「浮気がばれたとわかれば奥様は警戒を強めて、結局、浮気相手が誰かもわからなくなってしまうかもしれない」といった反論が浴びせられていた。陶子が相手と会うまであと数時間。ハジメがどう行動すべきか迷っていると、そこに陶子と力が帰ってくる。陶子は、朝食の用意をすると、支度を整えて仕事に出かけた。その間ハジメは、何をすればいいのかわからず、部屋の中をただうろついていた。 出社したハジメは、朝まで飲んでいてそのまま会社に泊まっていた轟(沢村一樹)に声をかえられる。事情を知る轟は、ハジメたちが話し合う機会を持てなかったことを教えられると、こうなったらホテルに乗り込んで離婚届を