千代(仲間由紀恵)は、屋敷の門前に捨てられていた男の赤子を見つけ、拾と名づけて膝元で育てることにした。一豊(上川隆也)もそれを認めるが、表情は冴えない。帝の聚楽第行幸の世話役に任じられたのだ。千代は千代で、寧々(浅野ゆう子)から得意のパッチワークで打掛を縫うよう命じられる。豊臣家の宝として飾りたいという言葉に驚き、固辞する千代だが、寧々は、これは上意じゃと譲らない。一豊は慣れない蹴鞠の練習をしたり、同じ世話役の三成(中村橋之助)に儀典について一から教わり、千代は選りすぐった唐織を材料に打掛を縫い上げる。そして行幸の当日、秀吉(柄本明)によって案内された後陽成天皇は、千代の打掛の前で足を止め賞賛、行幸は大成功のうちに幕を閉じた。そして懐妊していた茶々(永作博美)が無事に男児を出産。秀次(成宮寛貴)付きの宿老である一豊は秀次に随い祝いに訪れるが…。