千代(仲間由紀恵)は清洲城にいる市(大地真央)から呼出しを受けた。市は、自分が嫁ぐ勝家(勝野洋)と秀吉(柄本明)とはいずれ大戦となる故、これが今生の別れとなろうという。市は岐阜城での婚儀の後、越前・北ノ庄へ入った。その頃、一豊(上川隆也)は、播州に賜った知行地に代官を置き、山崎に近い土地に屋敷を移した。備中高松、山崎での功により知行も三千石に加増、家来や女中たちも新たに雇った。指南役は吉兵衛(武田鉄矢)。山内家の由緒について滔々と語る吉兵衛を見て、たき(細川ふみえ)という侍女が涙を流した。「亡くなった父を思い出して……」。吉兵衛は顔を赤くして叱った。「山内家の女子はお方様のように明るくなければならぬ」。信長の死から四か月後。秀吉(柄本明)は京の大徳寺で、盛大な葬儀を催すが、市も勝家も参列しなかった。秀吉は、勝家の養子の勝豊を寝返らせる等、着実に勝家側の勢力を削ぎにかかっていた。怒りに震える市は、家康と手を結ぶよう勝家に進言する。一方、山内家中には吉兵衛とたきが好き合っているという噂が…。