身重の千代(仲間由紀恵)の元には法秀尼(佐久間良子)やきぬ(多岐川裕美)が訪ねてきては世話を焼いてゆく。この間一豊(上川隆也)は転戦につぐ転戦、また信長(舘ひろし)の命により安土城の普請に狩り出され、帰宅もできない日々だ。千代は無事に娘を出産。この乱世で平凡に生きられる以上の幸せはないと、よねというありふれた名をつけた。一豊が長浜に戻ったのは一年後のこと。喜ぶ一豊だが、よねに怖がられる始末。その頃、濃(和久井映見)は信長が変わったと感じていた。「傷の痛みがわからぬ者に民の心はついてこない」そう語る濃は光秀(坂東三津五郎)を熱い眼差しで見つめる…。