無敵と呼ばれる武田軍が長篠城への攻撃を開始。守る徳川(西田敏行)軍は援軍を求めるが、信長(舘ひろし)は動かない。長大な馬防ぎの柵を作ろうという信長の秘策を知った秀吉(柄本明)は、旭(松本明子)の夫で長浜一の大工、源助(小林正寛)を呼び出すよう一豊(上川隆也)に命じる。真っ向から反対したのは千代(仲間由紀恵)。戦場には出ない約束だ。「戦ではない、柵造りじゃ」。命に危険はないと強調する一豊に、話が違う、と旭。が、おらも男だ、と源助は立ち上がる。五月半ば、岐阜を出た織田軍は徳川勢と合流し、設楽原に陣を敷いた。信長は、鉄砲が使えるようになる梅雨明けを待っていたのだ。馬防柵の奥に並んだ三隊、三千挺の鉄砲隊から絶え間なく放たれる弾丸は、武田騎馬隊を粉砕した。数日後、秀吉軍は長浜城に凱旋。しかし旭の夫は帰ってこなかった…。