企業では"働き方"や"職場の在り方"を見直す動きが広がり、出社したくなる生産性を上げるオフィスを作りたい会社が増えている。そんな中、年間4万件ものオフィス手掛け、利益を大幅にアップさせているのがオフィス家具のイトーキだ。1890年創業のイトーキは、日本で初めてホチキスを輸入し、国産初のレジをヒットさせた老舗企業。オフィス家具メーカーの大手へと成長をとげたが、バブル崩壊以降、価格競争に巻き込まれる。そして2019年から2期連続の赤字に。その窮地を救ったのが、外資系の日本オラクル出身の湊宏司社長だ。2022年に社長就任すると、たった2年で利益を5倍に増やし、売上高は1329億円と過去最高を叩き出した。湊はいかにしてイトーキを立て直すことが出来たのか。老舗企業の常識を壊す改革の舞台裏に迫る。