バーのママ・中松里香子(朝海ひかる)が、店内で殺されているのが見つかった。前日の閉店後に何者かに刺されたようだったが、臨場した糸村聡(上川隆也)は被害者が古びた銀のマドラーを握りしめていることに気づく。先端が小さなスプーン状で、その反対側は鉛筆の芯のように尖っている、少々変わった形のマドラーだった。 まもなく里香子の本名は“川端葉子”で、彼女は22年前、福岡市内で料亭の板前が殺された事件の容疑者として指名手配されていたことが判明。バーのオーナーである梶木邦昭(小林勝也)は6年前に彼女を雇い入れた際、身元は確認しなかったと話すが、彼女の所在に気づいた22年前の事件関係者による復讐なのだろうか…。また、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)の鑑定の結果、凶器の包丁から被害者以外の血液がわずかに検出され、犯行の際、犯人は自らの手を傷つけた可能性が高いこともわかった。 そんな中、バーのカウンターにネイルサロンの名刺が貼ってあることに気づいた糸村と神崎莉緒(栗山千明)は、サロンの店長・小川深春(工藤遥)を訪問。深春は、里香子が来店したことはあるものの彼女のこともマドラーのこともわからないと証言する。だが、深春は手のひらをケガしている様子で…!?