雑木林の土中から、女性の射殺体が発見された。臨場した特別捜査対策室のリーダー・佐倉路花(戸田恵子)は、遺体の顔を見て驚く。殺され、埋められていたのは、路花の亡き友人・前園慶介(東根作寿英)の妹で、元警察官の由紀(黒川智花)だったのだ。 一方、糸村聡(上川隆也)は、遺体のポケットの中からハンカチに包まれた、厚手の紙を発見する。少々いびつな形をしたそれは一見、和紙のようだったが、科捜研の研究員・村木繁(甲本雅裕)の鑑定によるとパルプを原料としており、和紙とは違うという。 由紀はかつて所轄署の地域課に勤務していたが、10年前、慶介の死とともに警察を辞め、数年前からカメラマン・高峰英作(湯江タケユキ)の事務所で働いていたらしい。やがて、由紀の命を奪った銃が先週、大阪で起きた暴力団員の銃撃事件で使われたものと判明! それを知った路花は単独でどこかに出かけていくが――!? 慶介・由紀の兄妹、路花の間に過去、何があったのか…!? そしてなぜ由紀は殺されたのか…!? 一片の紙を手がかりに、糸村が思いもよらぬ真実を浮かび上がらせていく…。