月島中央署刑事課をまとめようと肩に力の入る佐久間裕司(八嶋智人)はある日、二宮功一(岡田義徳)、仙堂卓己(正名僕蔵)、遠山修介(眞島秀和)ら同僚刑事を屋形船に誘い、労をねぎらっていた。ところがそのとき、佐久間は剣道教室の教え子・中尾亨(川野直輝)が岸辺で男を殴っている現場を目撃する。亨を止めようと、佐久間らは急いで陸上へ。ところが到着したとき、すでに亨の姿はなく、そこには頭から血を流した男の遺体と、亨のイニシャルが入った凶器のパイプレンチが残されていた…。 被害者は大学病院の心臓外科医・深山隼(東根作寿英)。亡くなった亨の母親の心臓バイパス手術を担当した執刀医だったことが判明する。しかも、亨は母親の死が医療ミスによるものだと疑っていたというではないか! これらの証言と凶器の指紋から、月島中央署の面々は亨が犯人であるという線で捜査を進めることに。そんななか、糸村聡(上川隆也)だけは深山の財布に入っていた、もんじゃ焼きのハガシに固執。単独捜査の末、ハガシが約20年前に作られたものだと判明すると同時に、深山とある噂のあった高校時代のクラスメート・松下友美(伊藤裕子)の存在が浮かび上がる。 一方、佐久間によって署に連行された亨は、頑として殺害を否認。また、医療ミスについては病院関係者を名乗る男からの密告電話で知った、と証言する。佐久間は亨の証言を信じようとするが…。