謎に満ちた「サケの大回遊」。その経路の全貌に迫るカギがサケの頭にある「耳石」に標識する技術だ。耳石温度標識が、2万キロにおよぶサケの大回遊を解き明かす! 身近だが実は謎だらけの魚「サケ」。中でも、大海原のどこへと回遊しているのか、その経路の全貌は大きな謎だった。そこに答えを出したのがサケの「耳石」に標識する技術。サケの卵の飼育水温を上下させると耳石にバーコード状の模様が付くため、模様のパターンを変えて放流場所などの情報を盛り込むのだ。毎年2億匹以上の放流サケに付けられる耳石温度標識。それを追うことで2万キロにおよぶ大回遊の全貌が明らかになる!