今や天下人同然の身となった秀吉だが、三河の徳川家康が立ちはだかっている。家康は筆頭家老・石川数正に天下の名物・初花の茶入れを持参させ、秀吉が織田家の跡目を継いだ祝儀として献上するが、秀吉はそれを家康の秀吉に対する宣戦布告と見抜いていた。このころから、数正は秀吉の大きな人間的魅力に引かれていく。