秀吉はふんどしひとつになり、能登七尾城主となった前田利家を祝って踊った。いじらしいほどに秀吉を慕う三成は迷わずに同じ姿となりともに踊るが、そのあまりにも大まじめな踊りに、周囲はうんざりしてしまう。その夜、はるか安土城の上空が不吉な赤色に染まるのが見えた。天下布武のためには僧をも殺す信長には、呪いの祈祷まで行われていて、秀吉は打ち消しながらも信長の前途を案じる。