2001年夏。 売れないお笑いコンビ・スパークスの徳永は、 先輩芸人・神谷の激烈な漫才に魅了され、弟子入りを申し出る。 神谷は条件付きで了承する。
神谷のコンビが活動拠点を徳永と同じ東京に移し、 二人は濃密な時間を過ごすようになる。 同じ頃、スパークスは初のネタ見せオーディションに挑戦する。
スパークスが、きちんとした舞台で漫才を披露するまでに成長する一方で、 神谷は目立った活躍もないまま、ヒモ同然で真樹という女性と同棲していた。
バイトと舞台を掛け持ちしていた徳永は、 幼少期に憧れた大師匠の訃報を知る。 いてもたってもいられず、相方の山下をネタ合わせに呼び出すが…。
観客投票によって順位が決まるお笑いイベント「渋谷オールスター祭りで」、 スパークスとあほんだらは、共に完成度の高いネタを披露するものの…。
山下と初単独ライブの準備に明け暮れる徳永。 相変わらず金のない神谷とは、公園で飲みながら語り合っていた。 そんなある日、神谷から連絡を受ける。
2007年冬。 スパークスはラジオ番組で寝たを披露できるほど成功していたが、 あほんだらは底辺のまま。 徳永は、神谷を気遣い距離を置くようになる。
テレビ出演も果たし収入が増えた徳永は、 借金を重ね自暴自棄になっていた神谷と久しぶりに会う。 だが、現れた神谷の意外な身なりと態度に、つい…。
お笑い番組レギュラーの話が立ち消えになり、 瞬く間に落ち目になるスパークス。 心折れそうになる山下を必死に励まし続ける徳永だったが、ある日…。
最後のライブで渾身の漫才を披露したスパークスは、 観客を笑顔と涙の渦に巻き込む。 一年後、神谷の失踪を知った徳永の元に、 一本の電話がかかってくる。