WBA世界フェザー級タイトルマッチの第9ラウンド。劣勢の伊達は、起死回生を狙い必殺のハートブレイクショットを放つが、王者・リカルドに肘でブロックされて失敗。さらに伊達の右拳は、肘に当たった衝撃で骨にヒビが入り、使用不能の状態になってしまった。 これに気付いたリカルドは、威力のある左を避けながら、連打で伊達を追いつめる。アゴが砕けてマウスピースを飛ばした伊達の肉体は、あばら骨が何本か折れたこともあり、ほぼ戦闘不能の状態になっていた。 ゴングに救われた伊達は、セコンドの会長・仲代から、試合をストップするよう促された。これを見て試合の続行を求めたのは、なんとリングサイドにいた妻・ 愛子だった。悔いが残らないよう夫を完全燃焼させたい愛子は、極限の状況の下で、あえて落ちたマウスピースを渡し、激励したのだ。 この声でパワーを充電した伊達は、圧倒的な応援コールの中、10ラウンド目のリングに立った。左を中心に攻撃する伊達は、骨折した右でもパンチをくり出す。だが、強打を受けた伊達のアゴの骨折が拡大し、口からは血がしたたり落ちた。 そんな中、伊達は、リカルドの一瞬のスキを突き、骨折した右で再びハートブレイクショットを放った。誰もが伊達の大逆転勝利を予想した必殺のパンチ。だが、リカルドは、倒れなかった。伊達のハートブレイクショットは、右拳の骨折で威力が全くなかったのだ。 リカルドは、伊達に止めを刺すべく、猛打で攻撃を強めた。そして、その右を受けた伊達は、ついにリングに崩れ落ちた。それと同時に、レフリーが試合をストップし、伊達の世界への夢は
Name | Type | Role | |
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Kazuyuki Fudeyasu | Writer | ||
Jun Shishido | Director | ||
Satoshi Ōsedo | Director | Episode Director |