62戦無敗の世界のスーパーチャンプ・リカルドに、一発でもパンチを当てたい一歩。鴨川の激励を受けた一歩は、3ラウンドのスパーで全力を出し切る覚悟で、リングへと向かった。 リカルドは、一歩より背が少し高いだけの選手だった。3番目のスパーリングパートナーとしてリングに立った一歩は、ヘッドギアなしで、ヤル気満々。一歩が伊達を追いつめたことがあると知ったリカルドサイドは、そのヤル気に応えるつもりだった。 リカルドとグローブを合わせた一歩は、すごい威圧感に押し潰されそうになりながら、自分から仕掛けた。だが、フェイントを掛け、頭を振りながら繰り出す一歩のパンチは、全く当たらず、逆にリカルドの鋭い左ジャブを食らう。ガゼルパンチも当たらないまま、ジャブを食らい続けた一歩は、次第にそのダメージが足に来るようになった。 このジャブをよけ切れないと思った一歩は、相手のパンチをブロックし、自分の距離を作ろうと決める。相手の懐に入った一歩は、ついに必殺のデンプシーロールを放った。瞬間的に左を出して、一歩の強烈なパンチを回避するリカルド。そして、その直後、リカルドは、一方的にスパーを中止してしまった。 リングで鴨川に抱きかかえられた一歩は、ヨロヨロして意識がない状態だった。鴨川に小突かれて状況を理解した一歩は、一発もパンチを与えられなかったことから、うなだれる。だが、実は、リカルド本人はもちろん、セコンドのビルも、一歩の強烈なデンプシーロールにキモを冷やしていたのだった。 まもなく、鷹村に命じられて仲代ジムに行った一歩は、宮田が、伊達のスパーリ
Name | Type | Role | |
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Kazuyuki Fudeyasu | Writer | ||
Jun Shishido | Director | ||
Tomoya Takahashi | Director | Episode Director |