悠久の時を生きる古神竜が勇者に討たれた。死を受け入れた竜は、気づくと辺境の村人・ドランに転生していた。温かい家族と村人に囲まれながら平穏な日々を生きるドラン。ある時、村と交流のあったリザードたちが集落の沼から姿を消した。異変の理由を探るためにドランが沼の調査へ向かった先で出会ったのは、ラミアの少女・セリナであった。
ベルン村に帰ってきたドランは、苦手ながらも魔法薬の勉強をしたり、マグル婆さんの家でご馳走になったりと、いつも通りの生活に戻っていた。そんな中、村はずれの広場で魔物の気配を感じる。その夜更け、魔物の正体を探ろうとするドランは、川辺で水浴びをしていたセリナと再会。彼女は南へ向かったはずだったが……?
クリスティーナはベルン村での生活を手紙に記し、所属するガロア魔法学院の学院長・オリヴィアに報告していた。ドランや村人と交流していく中で、少しずつ村に馴染んでいったクリスティーナ。オリヴィアもその報告を微笑ましく受け取るが、ラミアであるセリナと仲良くなったことが思わぬ騒動へと発展していき……。
危険がないことを認めてもらうため、大人しくガロアへと連行されるセリナとドラン。だが、総督府付きの魔法使いのキーレンの屋敷に到着した彼らは、思わぬもてなしを受けるのだった。一方オリヴィアと面会したクリスティーナは、若い女性の連続行方不明事件に関わっているとされる、危険な魔法使いの存在を聞かされる。
腕試しがしたいクリスティーナは、豚の放牧の警備という体裁でドランたちと森へ入っていく。だが、ベルン村周辺では姿を見せない猛獣が現れ、さらに魔界に住まう魔族の尖兵まで出現。負傷したバランを連れ帰ったドランは、森の異変の調査を申し出る。翌朝、ドランとセリナが旅立つと、二人の前に思わぬ人物が現れ……!?
エンテの森でエルフに囲まれたドランたちは、エルフの青年・ギオに即刻立ち去ることを求められる。しかし経緯を話すと、エルフの里ではすでに魔界の軍勢との争いが起こっていることを明かされる。力になろうと申し出るドランたち。……しかしそんな中、森の中にある魔界門が開き、上位魔族たちがエンテの森に現れる!
追い詰められるディアドラに手を差し伸べたのは、ドランだった!さらにクリスティーナたちも到着し、ラフラシアとゲオルードに対抗。新たな魔界の騎士ゲレンにはセリナが立ち向かう。魔族との激闘が繰り広げられる中、魔界門からかつてないほど強大な魔力が発生。四騎士を率いるゲオルグが現れ、ドランの前に立ちはだかる。
ゲオルグに3日の猶予を与えられたドランたち。しかしエンテ森の族長たちは、期限の前に魔族に力を供給する魔界門を破壊することを決定する。ドランたちの協力の申し出も受け入れられ、ドランは森の住人たちの思いに応えるべく、決意を新たにする。エンテの森に住むすべての種族が結束し、魔族との決戦がついに幕を開ける!
魔界門とその補助門を破壊するため、魔界の軍勢に攻撃を仕掛けるドランたち。だが、ディアドラはラフラシアに生命力を吸われ、クリスティーナはゲオルードのとてつもない再生力に手を焼いていた。そしてセリナは誰も殺したくないという思いから手加減をして、ゲレンに追い詰められてしまう。それぞれの戦いの行方は……!?
フィオを追いかけ、戦場に戻ろうとするセリナ。だが思いと裏腹に体は戦いを恐れ、前へ進むことができない。仲間の悲鳴が響き渡り、震えるセリナが竜魔晶石に力を込めると、呼応するかのように魔力が溢れ……。一方、ドランは魔界にあるゲオルグ領に転移させられていた。本気の戦いを求められたドランが、真の力を解放する!
ベルン村での日常に戻ったドランたち。エンテの森の住人との交易が活発化し、村は一段と賑やかさを増していた。しかし狩りに向かったドランは、セリナとバランの様子に違和感を覚える。さらに畑もいつになく荒れていて……。なんと村人たちはベルン村の存続を断念し、村を去るという。突然の事態にドランは激しく動揺する。