父の通夜の翌朝に起きた大地震に乗じて、借金返済を迫ってきていた叔父を殺害してしまった水原雅也(塚本高史)。ふと気付くと、そばには見知らぬ女が立っていた。雅也は、震災の混乱の中、「新海美冬」と名乗るその女(深田恭子)と行動を共にすることになる。美冬は、弱々しい一面を見せる反面、「強くなければ生きていけない」と、時に激しい気性を覗かせた。雅也はその美貌と才気にいつしか魅せられていく。その後、叔父の死の真相が映るビデオテープの存在がわかり、雅也は窮地に陥るが…その頃、東京から加藤(柴田恭兵)という刑事が相棒の西崎(黄川田将也)とともに指名手配犯を追って被災地にやってきていた。加藤は、偶然美冬を見かけた時、何か妖しい気配を感じとるのだった。