小劇場「シアター黒猫」で、開演30分前に起きる劇団員たちのトラブルを描く。ある劇団の初日、開演間近になっても主演女優・瑞樹（生越千晴）が現れない。女優たちがいじめがあったことを告白すると、演出家の江波（渡邊りょう）は、小屋主の猫柳（片桐仁）によるプレッシャーの中、犯人捜しを行う。
これから「ももたろう」を演じる小学生の親たちが、開演30分前になって楽屋に来てもめ始める。自分の子供の配役に不満を漏らす親たちに、担任の高木（井本洋平）はタジタジに。結果、公平なくじ引きで配役を決め直すことに。そんな中、騒動に気付いた小屋主の猫柳（片桐仁）が楽屋を訪れる。
時代劇を演じる劇団の演出家・貝原（嶋村太一）に、小屋主の猫柳（片桐仁）は、「ネコを斬首するシーンをカットしてほしい」と注文する。貝原は、劇団員との話し合いの末、開演30分前での設定変更は不可能だと猫柳に告げる。しかし、猫柳がかたくなな態度を取ると、貝原はついに怒りをあらわにする。
今回、劇場で初めてのイリュージョンに挑戦するマジシャンのマウスマン（古屋隆太）。しかし、開演30分前にその目玉であるイリュージョンの装置にトラブルが発生。本番を前に、助手の伊呂波（綱島恵里香）らが戸惑う中、小屋主の猫柳（片桐仁）は、「マジックで直すことはできないのか」と尋ねる。
駆け出しの女優・鳥飼（荒井萌）が、舞台の開演30分前に「キスシーンがあるなら役を降ります」と突然言いだす。顔合わせで鳥飼に一目ぼれをした相手役の黒澤（堀靖明）は、ショックを受ける。幕が無事に開くようにと、ついおせっかいになってしまう小屋主の猫柳（片桐仁）は、ある方法を提案する。