山形へ帰り、普段の生活に戻ろうとした祐(草彅剛)だが、どうしても萌奈美(今井美樹)のことが頭から離れない。そんなとき、弟の恋人の安奈(加藤ローサ)から、萌奈美が山形へ戻る祐に会うため、バスターミナルまで来ていたことを知らされる。
東京へと戻り、家族のもとで日常の生活を取り戻そうとしている萌奈美は、病気のことを夫の航一(高嶋政伸)に伝えようとするが、忙しさを理由に取り合ってももらえず、孤独感に苛まれていた。さらに、検査をした病院の医師から、脳腫瘍は悪性の可能性があり、手術によって記憶障害が起こる可能性があること、また、手術をしなければ残された時間は、最悪の場合だと数ヶ月かもしれないと告知され、やりきれない気持ちでいっぱいになっていた。
一方、萌奈美の最近の行動に不信感を抱く航一は、山形での萌奈美の行動を調べ始める。そしてほどなく、山形で入院したというのは嘘だったことを知る。さらに、祐の存在を知ると、押さえ切れない怒りが込み上げてくるのだった。
そんなある日、萌奈美が院長婦人だということを知った祐の弟の肇(佐藤健)は、祐にそのことを伝え、院長は優秀な脳外科医で、もう検査もしているはずだから心配する必要はないと言う。それは、これ以上、祐に余計な心配事を背負い込まないでほしいという、兄への想いからだった。
それでも萌奈美の病状を案じる祐は、肇にどうしても検査結果を調べて欲しいと頼む。がしかし、石川総合病院には萌奈美の検査データはなかった。検査を受けていないだろうという肇の言葉に、祐は居ても立ってもいられず、東京へを車