熾烈な争いが続く中、名雲が逮捕された。騒がしくなるアオイのピット。今日子はインカムを取り、加賀にアオイのレースが終わったと、ピットに戻るよう告げる。しかし、加賀はこのレースだけは最後まで走りたいと頼む。その思いに捜査責任者もそれを許可する。 事件の裏でヒートアップする日本グランプリ決勝。アルザードから送られてくる指示に苦しみつつも走り続けるフィル。2位争いから抜き出た新条はフィルを猛追撃し、首位に出る。そして、ハヤトも左手の感覚が麻痺しステアリング操作を制御できなくなっていた左手をスカーフでハンドルに縛り付けレースに戻りフィルに追いつく。一進一退の攻防が続く中、名雲の最後の罠が発動。アルザードが突然暴走しだし、フィルの意思とは関係なく、アスラーダに体当たりを始めた。修がアオイのピットに怒鳴り込むが、名雲は涼しい顔で「アスラーダを潰すまで止まらない」と告げる。フィルはそんなアルザードを止めるべく、コクピット内からアルザードを破壊し、制御を取り戻したアルザードを自ら壁に激突し大破させる。駆け付けたハヤトにフィルは「ありがとう」と伝え、意識を失うのだった。 日本グランプリはレッドフラッグが提示され、その結果、新条が優勝。フィルはドライバーズポイントを剥奪され失格となり、第15回WGPXの総合優勝にはハヤトが輝き幕を閉じた。 事件は明るみになり、アオイは謝罪会見と共に一年間の出場停止となった。