2019年、第14回サイバーフォーミュラWGPX。今期、ニューマシンの性能で勝ったシュトルムツェンダーは他チームを寄せ付けずグーデリアンの乗るクロイツ・シュティールで念願の初総合優勝を飾った。 オフシーズンに入り、各チーム、ニューマシンの準備を進める中、スゴウも新型ガーランドのテスト走行とアスラーダのニューシャーシ開発を急ピッチで進めていた。“はしか”にかかったアンリの代わりにガーランドのテスト走行を行ったハヤトは昨年の記録より6秒以上早い記録を出し、お互いの意思疎通が必要となるアスラーダより、自身の意思だけで次のアクションに入れるガーランドの方が扱いやすいと感じるのだった。 第15回サイバーフォーミュラWGPXの開幕を一ヶ月後に控え、ハヤトは不眠不休でアスラーダの開発をしているクレアの努力を知りつつも、「開幕戦はガーランドで臨みたい」と希望する。修は、ハヤトのドライバーとしての言い分と疲れきったクレアの状況からクレアを説得し、ハヤト用のガーランドを用意させることにする。 誰もいないガレージを訪れたハヤトは、アスラーダに「ごめんな・・・」と言い残し、立ち去るのだった。