ある日、藪下依子(杏)は、横浜の山下公園で誰かを待っていた。すると、そこへ鷲尾豊(中島裕翔)が走ってくる。後悔していないのか、と聞く鷲尾に、ワクワクしていると答える依子。ふたりはそのまま鷲尾の車に乗り込んだ。
同じ頃、谷口巧(長谷川博己)は、和服姿が美しい橋本彦乃(芦名星)と温泉街を歩いていた。ソフトクリームを食べる彦乃の横顔に見とれる巧。目が合った彦乃は、恥ずかしそうに巧を見つめ返しーー。
その1ヵ月前、依子と巧は第35回目のデートを横浜の花火大会会場で実施した後、再び「結婚契約書」の作成に精を出していた。そんな時、「浮気」に関する項目を入れ忘れていたと気づくが、自分たちには不要だと結論。そして、ついに結婚契約書が出来上がった。
後日、島田佳織(国仲涼子)は来られなかったが、谷口家に集まった鷲尾、島田宗太郎(松尾諭)、藪下俊雄(松重豊)、谷口留美(風吹ジュン)、谷口努(平田満)の前で、依子と巧は結婚が合意に至ったと発表。依子は、自信作だという分厚い結婚契約書を掲げ、これを「理想的なひな形」として厚生労働省のサイトで公開しようと思っている、などと悦に入る。そんな中、契約書を読んでいた鷲尾が、燃えるような愛欲のない結婚で本当にいいのか、と依子に詰め寄った。一同にたしなめられるも、納得がいかない鷲尾は家を飛び出していく。
夜、自宅に戻った依子の前に、妖艶な姿で現れた藪下小夜子(和久井映見)は、実は鷲尾が言うような愛欲を味わってみたいと思っているのではないか、とハッパをかける。
鷲尾の言葉に思い当たる節がある依子は、同僚の女