藪下依子(杏)と谷口巧(長谷川博己)は、「結婚契約書」の作成を急ピッチで進めていた。ふたりが急ぐのは、谷口留美(風吹ジュン)が体調を崩したからだった。以前の検査では異常はないと言われたが、最近、貧血と体重の減少があると言う。依子に紹介された病院で検査を受けた留美は、胃潰瘍と診断され手術が行われることになった。
結果を聞いた巧、島田佳織(国仲涼子)、島田宗太郎(松尾諭)も安堵するが、不安がよぎった依子は、藪下俊雄(松重豊)に胃がんで亡くなった藪下小夜子(和久井映見)の当時の症状を尋ねる。
そんな日の深夜、巧がリビングに下りてくると、留美が読んでいた書類を引き出しに片づけて去っていった。巧が取り出して見ると、それは、家や土地の権利書だった。さらに、佳織や宗太郎も、留美が身辺整理らしいことをしている言動を目撃。小夜子のことで後悔がある依子は、自分たちが出来ることを速やかに実行しよう、と巧らに呼びかける。
その裏で宗太郎は、鷲尾豊(中島裕翔)に、依子と巧が結婚を合意するタイムリミットが迫っている、とハッパをかける。
ある日、谷口家で「結婚契約書」の作成をしていた依子がリビングに下りると、留美が不要品の整理をしていた。そこで依子は、巧の父親の写真を目にする。留美の夫でもあるこの男性がいつ亡くなったのか、と依子が尋ねると、留美は意外な事実を告げた。それを聞いた依子は、猛然と巧に詰め寄り…。