藪下依子(杏)は、一度のデートで谷口巧(長谷川博己)との結婚を決めたが、困惑する父親の俊雄(松重豊)を思いやり、二度目のデートを決行することに。前回の反省を踏まえ、「楽しむこと」を目的に掲げた2人はテーマパークを訪れるも、家族連れやカップルでにぎわう雰囲気に巧が拒否反応を示す。しかし、俊雄に納得してもらうため、と奮起し、人混みの中へ。それでもどうしていいかわからず、2人はいかにも楽しそうにはしゃいでいたカップルの行動をマネすることにする。
順番待ちにうんざりしながらも、アトラクションに乗ったり、お化け屋敷を回ったりと、一見、普通のデートをする2人。そんな中、依子はもう少しお互いのことを話そう、と巧に声をかける。実は数日前、巧の経歴に疑いを持つ鷲尾豊(中島裕翔)から、巧に隠し事がないか調査したほうがいいと忠告を受けていた。それを断ったものの、亡き母親の小夜子(和久井映見)からも豊の言うことが正論だと指摘され、依子は揺れていた。同じ頃、豊は巧の母の留美(風吹ジュン)が美術教室を営む自宅を探していた。
やがて、デートも終盤を迎えた頃、巧が依子を引き留めた。巧は、宗太郎(松尾諭)と佳織(国仲涼子)とともにあるサプライズ計画を立てていたのだ。その時間までなんとか引き延ばそうと、必死に話をつなぐ巧。ところがそこへ、豊が現れてあろうことか巧のうそを暴露してしまう。それを聞いた依子は…。