人口の10人に1人が“パンツァー”という東方帝都。その唯一の学校である帝都学園に降り立った螺旋皇国第三皇女・瑠璃堂どりす。彼女はパンツァーに憧れてこの学園に入学したのだ。偶然、学園内の闘技場で見かけた練習中のパンツァー・我王ねじる。どりすは絶好のお試しチャンスとばかり、初めてパンツァー姿に変身する…!
超マンモス校・帝都学園中等部の入学式。とってもとっても長~い式が終わって、どりすとルームメイトの銀乃つばさは、そこで知り合った愛野のぞみと共に、サークル勧誘活動を見に行く。パンツァー関連サークルに入りたいどりすは、二人のリクエストに応え、カッコ良くパンツァー姿に変身!…したつもりだったのだが!?
前日のショックが大きくて、初日の授業を休んでしまったどりす。心配したつばさが部屋に戻ってみると、どこがおかしいのか悩んでいるパンツァー姿のどりすがいた。「頭の×××には触れるまい」と思いつつ、必死になぐさめようとするつばさ。だが、そのうち何やらアブナイ方向にエスカレートするハメになって…!?
どりすの前に突然現われた、螺旋皇国第二皇女・どりあ。やさしかった姉との再会の喜びに浸る間も無く、どりすはどりあから、なぜかパンツァー姿に急いで変身するよう強要される。もう二度と恥ずかしい思いはしたくないと、パンツァーになることを拒むどりす。と、その時、どりすの頬にいきなりどりあの平手が飛んだ…!
姉のトレーニングで朝からクタクタ、お腹がペコペコになっているどりす。待ちに待った昼休み。つばさたちと一緒にやって来た学生食堂で、生まれて初めて外食を体験する。が、食べ始めたとたん、どりすに衝撃が走る。やむを得ず、食べ慣れた皇室料理の味に近づけようと、どりすがとったアンビリーバボーな行動とは…!?
一日の授業が終わっても、どりすは教室に戻って来なかった。心配するのぞみの予想通り、どりすはまだ学生食堂で、「麻婆豆腐だったもの」とずっと向かい合ったままだった。「残しちゃいけんよ」との学食のオバちゃんの言葉に、思い詰めた表情のどりす。だが、遂に意を決して、どりすはスプーンを料理に近づける…!
ぱっきゅる~ん。あたし、瑠璃堂どりす。帝都学園中等部にこの春入学したばっかの、もぎたて13才。 今回はあたしの華麗なる一日を、完全密着ドキュメントだァ。でも、断っておくけど、総集編じゃないよ、新作だからね。エッ、御姉様、×××なシーンや△△△なシーンまで見せちゃうんですか!? あ~ん、なんでェ~」
トレーニングをサボって、つばさやのぞみと一緒に、学園内の巨大ショッピングモールにやって来たどりす。世間知らずのどりすは、ここでもひと騒動を巻き起こす…!? 休む間もなく、今度はどりすの視界に、かつて偶然訪れた中央闘技場が入ってきた。「今日もあの人いるかなぁ」と、どりすは一気に闘技場へ駆けていく!
学園の中央闘技場。「パンツァー同士が1対1のバトルを2ラウンド行い、KOもしくはジャッジによるポイントが多い方が勝者となります。1ラウンド3分、間に1分間のピットイン・ブレイクを挟みます。本日の第1試合は“Lビートル”高枝はさみVS“Dプリンセス”瑠璃堂どりす。一体どんな闘いをするのか楽しみです!」
どりすにとって、初めてのパンツァーバトルは終わった。翌朝、校舎に向かうどりすに、「頑張ったね」とクラスメイトたちが声を掛けていく。その中に、ねじるの姿も有った。…しかし! 「あんなブザマなバトルしやがって」-―ショックを受けるどりす。ねじるはそれ以上何も言わず、どりすの横をただ通り過ぎて行く…。
失意のどん底から這い上がり、どりすは再びパンツァーバトルに挑む決心をする。毎日毎日夜遅くまで、姉どりあから秘密の特訓を受けるどりす。だが、あまりに過酷なメニューの為、戦う前から既にズタボロ状態のありさまだ。そんな中、遂に高枝はさみとのリベンジマッチの日を迎えることに。果たして特訓の成果は実るのか…?
ビートルの必殺技“フォールトシザー”連続攻撃の前に、逃げ回るしかないDプリンセス。なぜ自分の隠れている位置がわかったのか理解できないどりすは、はさみに見つからない為の「秘策」を思いつく。しかしどりすの採った行動は、闘技場全体を震撼?させるものだった。それを見ていたねじるは、試合の途中で席を立つ…!
クラスメイトたちに初勝利を祝福されるどりす。ついつい調子に乗って、「次はねじるとバトルして絶対負かしてやるんだァ」と宣言してしまう。しかし、どりあはなぜか、ねじるとの対戦を決して認めようとはしない。にも関わらず、しつこく食い下がってくるどりすに向かって、今日から新しい特訓を始めると言う…!?
何の為の特訓なのか最後までわからないまま、のづるとの対戦当日を迎えたどりす。中央闘技場でどりすを待っていたねじるは、のづる=“トルネード・モーター”が手強い存在であることを告げる。さらに、今回のバトルではフィールドチェンジがあり、のづるに有利な第2ラウンドまで縺れ込むと、まず勝ち目は無いと忠告する…。
圧倒的な力の差で、第1ラウンドは終了した。ピットインタイムでどりあは「特訓の成果を見せてくれなきゃ」と、どりすを責める。さらに、次は隠れる場所も何もない鋼鉄のフィールドに変わることを説明する。それを聞いてあせるどりすに、ポツンと一言。「身を隠すなら、穴でも掘るのね」 そして、第2ラウンドが始まった…!
学生寮でつばさとのぞみはどりすの祝勝会を開く。寮長にみつかり一度は大目に見てもらうものの、結局はどりすのせいで大騒動になってしまう。翌朝、トレーニングが終わったどりすは、今度こそねじるとのバトルの許可をもらおうとするが、どりあは相変わらず取り合おうとはしない。意を決したどりすは2年の校舎へ向かう…!
どりあに黙って、ねじるとのバトルを学園に届けたどりす。それを知ったどりあは、事務局に乗り込んでやめさせようとする。だが、係員は本人以外では申請を取り消せないとの一点張り。仕方なく、今度は直接どりすに、「フィニッシュモードに完全にフォームアップ出来ない限り、勝ち目はゼロなのよ」と説得を試みるが…。
遂に迎えた因縁のパンツァーバトル。ねじるにとっては半年ぶりの復帰戦となる。不運な事故のあと、バトルに応じてくれる相手がいなかったのだ。一方、最後の説得を試みようと、ピット前でどりすを待つどりあ。だが、まもなくバトルが始まるというのに、どりすは一向に姿を現さない。どりすは試合を諦めてしまったのか…?
ねじるとのバトルの最中、無意識のうちにフォームアップし、「Dクラッシャー」を繰り出すどりす。だが、まだ不安定で決定打にはならない。通常のドリル攻撃で挑むどりすに、ねじるはドリルをぶつけて攻撃力を無効化し、重い一撃を喰らわす。強烈なパワーでダウンするどりす。しかし、なぜかねじるはKO攻撃をためらう…。
バトル終了後、入浴中にクラスメイトから好ファイトを称えられて上機嫌のどりす。どりあにマッサージまでしてもらって、少々浮かれ気味? だが、初めて楽しく感じられたバトルをどりあに貶され、思わずキレてしまう。「あたし、御姉様の操り人形じゃないもん!」 目に涙を溜めながら、どりすは下着姿のまま駆け出していく…。
つばさともけんかをしてしまい、行く宛ても無く川岸に佇むどりす。そんなどりすの前にどこからかやって来るチロ。しばし孤独を忘れてチロと戯れるどりすだったが、空腹を感じ、チロと共に食堂へと歩いて行く。不意に駆け出すチロ。慌てて後を追ったどりすが角を曲がった途端、偶然出会ったのはアルバイト中のねじるだった…!
大音響と共に、ねじるの働く地下鉄の路線拡張工事現場で起きた突然の事故。「何があったの?」と引き返してきたどりす。ねじるの説明によると、クレーンのワイヤーがはずれて吊り下げていた重機が落下し、かろうじて縦穴の途中で引っかかっているらしい。だが、その重機の下には鉄骨の下敷きで動けなくなった作業員がいた…!
前日のショックが大き過ぎて、放心状態のどりす。ねじるの最後の微笑みが、脳裏に焼き付いて離れない。そこへやって来るどりあ。思わず涙がこぼれそうになるが、どりすは必死でこらえる。「…どりす、パンツァーになることをやめないで」 どりすの頭を優しく撫でつつも、どりあは次の対戦が既に決定していたことを告げる… 。
自室で落ち込んだままのどりすを、我王ねじるの妹・ねじりが訪ねてきた。ねじりから、ねじるのことを聞かされるどりす。その内容は、どりすにとって意外なものだった。最後にどりすは「パンツァーバトルを続けて下さい」と頼まれる。そんな時、どりすの元に一通の手紙が届く。その手紙は、我王ねじるからのものだった…!