私たち生命は、いつどこで、どのように誕生したのか?――この永遠の問いに対して、カリフォルニア工科大学のジョセフ・カーシュビンク教授は大胆な仮説をとなえている。 「われわれ地球生命は、火星から来た生命の子孫だ」というのだ。この"生命の火星起源説"は、奇抜なアイデアと思われがちだが、最新の火星探査が明らかにした火星の実像は、この学説に矛盾しないという。 かつて火星はどんな惑星だったのか? 生命はそこでどのように誕生したのか? そして、火星から地球までいかにして宇宙旅行をしたのか? NASAの最新探査の成果をもとに、いま明らかになった真実の火星の姿を描き、生命の起源に迫る。