1969年7月20日。この日、人類は"大きな一歩"を踏み出しました。 アポロ11号による月面着陸という人類史に残る偉業。その実現を支えたのが、地球の重力を制した史上最大のロケットエンジン「F-1」です。3000トンを超える巨大ロケット「サターンV」のメインエンジンとして、天才科学者ヴェルナー・フォン・ブラウンにより開発されたF-1エンジンは、あまりに強力なパワーゆえ、開発途上で何度となくトラブルを起こし、開発はストップします。その難局をのりきるための発想の転換とは? さらに、完成間近のF-1に頻発した謎の爆発。天才フォン・ブラウンを中心とするチームはいかなる秘策でこれを解決していったのか。 超大国アメリカが230億ドルの資金と40万人の人材を投入した「アポロ計画」を成功に導く原動力となったF-1開発の奇跡の道のりを、当時の貴重な記録映像を元に紹介しました。