深夜、一風館に鳴り響いた大音量。それは寡黙な老人・島田大心(北村和夫)の部屋から発せられていた。管理人の桐野みづえ(丹阿弥谷津子)が合鍵で扉を開け、すかさず恵里(国仲涼子)と集まっていた住人たちが島田の部屋に飛び込む。すると床に島田が倒れていた。声をかけても意識がない。島田は病院で働いているらしく、その病院へ救急搬送される。一風館を代表して、恵里は朝まで島田に付き添うことにするが…。