草々の破門騒動は無事に収まり、草若たち徒然亭(つれづれてい)一門は天狗座(てんぐざ)での一門会に向けてけいこに励んでいました。喜代美は、草々の思い出の座布団をひそかに繕います。一方、草々も、喜代美に今までと違った感情を抱き始めていました。そして迎えた一門会当日、喜代美の母・糸子や父・正典たちも小浜から駆けつけて来ました。皆が見守るなか、喜代美がいよいよ高座に上がります。