「草々さんのことが好きになってしまった」という清海の言葉に、喜代美は思わず息をのみます。しかも草々も清海のことを思っている様子で、喜代美はすっかり落ち込んでしまいます。そのころ小浜では、父・正典に入った塗箸(ぬりばし)の大口注文は、すべて清海の父・秀臣が手を回したものだったことがわかります。ぼう然とする正典に、秀臣は自分の会社との合併を提案します。