喜代美が最初に教わる落語のネタは、「ちりとてちん」に決まりました。しかし、ただでさえ不器用な喜代美にとって、一人で二役を演じ分け、いくつもの動作を行いながらセリフをしゃべり続けることは、無理難題に等しいことでした。家事とけいこに追われて、またも落ち込む喜代美のもとに、突然小浜から祖母の小梅がやって来ます。