斉彬(高橋英樹)の健康がようやく回復し、篤姫(宮﨑あおい)の御台所の件は、大詰めを迎えようとしていた。家定(堺雅人)は、本寿院(高畑淳子)の強い勧めにも、煎餅が上手く焼けたならばと、話を逸らし続ける。また、強硬に反対している斉昭(江守徹)を説得するため、斉彬は、花見を口実に斉昭を薩摩藩邸に招き、篤姫を直に会わせようと図る。篤姫は、斉昭が編纂している大日本史を読み込み、斉昭との対面に備える。いっぽう薩摩では、日々の退屈な城勤めに飽き、江戸での西郷(小澤征悦)の活躍を羨む尚五郎(瑛太)が、お近(ともさかりえ)を相手に愚痴ばかり言っていた。とうとうお近は、そのような泣き言は聞きたくないから二度と来ないでくれと強く言う。尚五郎は、目が覚める思いがして、お近に感謝する。さて、花見の当日。篤姫は、斉彬らの止めるのも聞かずに、斉昭に論戦を挑んでしまう。大日本史は、唐や天竺などから多くを学んだかを記しているのに、なぜ斉昭は攘夷を主張するのか?西洋からも学ぶべきものがあるのではないのか?篤姫の抗議に、斉昭は激怒する…。