ついに、キリコとイプシロンの戦闘が始まった。キリコはあえてフィアナを艦内のコントロールルームに残す。イプシロンを戦艦Xのメインノズルの前におびき出そうというのだ。自分の手でイプシロンの命を奪うことにフィアナは躊躇うが、キリコへの愛が点火スイッチを押させる。戦艦Xのエンジン噴射の前に、イプシロンのAT隊は次々と吹き飛ばされていくが、かろうじて生き延びたイプシロンは、テルタインに回収された。 イプシロンが撤退したことで時間を得たフィアナは、キリコの治療データを閲覧する。だが、医務室のコンピューターはキリコの回復力が尋常ではないことを示していた。驚異的な速度で回復したキリコは、イプシロンの来襲に備えて戦いの準備を進める。その時、キリコはこの惑星がいずこであるかを思い出した。惑星サンサ、かつてレッドショルダーによって壊滅させられた星である。 そこへ、ふたたびイプシロンが襲いかかってきた。しかし、キリコとフィアナはあえてATでは出撃せず、改造した姿勢制御用のノズルで、次々とイプシロン率いるAT隊を撃破していく。 イプシロン隊が戦艦Xに取付いたころ、サンサの衛星軌道上ではバララント軍がテルタインに対して挑発行動を繰り返していた。業を煮やした戦艦テルタインの艦長フットーは先制攻撃をかけてしまい、イプシロンを一時帰還させようとする。しかし、イプシロンはそれを無視してキリコへの攻撃を続行した。 状況が混沌とする中、キリコは戦艦Xを爆発させ、その混乱に乗じてフィアナとともに脱出する。しかし、キリコとフィアナの行く手には謎の集団が待ち構えていた