ゴウトの事務所で、通信機に語りかけ続けるココナ。ようやく応答したバニラの答えは、ついにゴン・ヌー指揮するEX-10の全戦力が、カンジェルマン宮殿に対して総攻撃を開始したことを告げるものだった。 その言葉の通り、奥クメンは内乱の最終局面を迎えていた。ヘリで制空権を掌握したゴン・ヌーはカン・ユー指揮下のAT部隊を降下させる。ここに至り、カンジェルマンは本宮殿を捨て、離宮へ指揮系統を移した。その後を追うポタリア。 その頃、新型AT・ストライクドッグを受け取ったイプシロンは、キリコとフィアナを求めて出撃していた。ストライクドッグを駆るイプシロンの戦闘力は圧倒的であり、シャッコやカン・ユーですら敵ではなかった。 一方、キリコもまた、ボローを追って離宮へと向かっていた。その離宮でついにカンジェルマンに肉薄するポタリア。決闘の申し入れを受けたカンジェルマンは、ポタリアとバランシングの槍を交える。そして、すべての胸のうちを語り終えたカンジェルマンは、あえてポタリアの槍の一撃を受けるのであった。ポタリアにクメンの未来を托して、カンジェルマンは絶命する。 混迷する状況の中、キリコはついにボローを離宮の中に追いつめていた……。