アストラギウス暦7247年、キリコとフィアナがコールドスリープについてから32年が経過していた。ギルガメスとバララントの第四次銀河大戦も開戦から32年を迎え、いつ果てるとも知れない闘いを続けている。だが、戦場にも変化はあった。コールドスリープカプセルの普及と、その蘇生技術の向上である。 一方、戦争の絶えないアストラギウス銀河において普遍的なものの一つに、マーティアルという汎銀河結社があった。人が神に至る道こそが、闘争であると説く結社である。そのマーティアルの第9セクター支部が存在する惑星マナウラの衛星軌道上に、コンプラントと呼ばれる宇宙工場群が定位している。そこにキリコとフィアナのコールドカプセルが回収され、蘇生が施されていた。 “触れ得ざる者”キリコ覚醒の報が、マーティアル第9セクターにもたらされる。折しもそれは、支部の指導者モンテウェルズ枢機卿の娘、テイタニアが第13階位「秩序の楯」に叙させられる認証式の最中であった。聖地アレギウムから派遣された特使ノスコヴィッツは聖地アレギウムからの指令を伝える。キリコを信仰に導くか、抹殺せよ、と。モンテウェルズはキリコへの対処を、テイタニアに一任する。 一方、コンプラントでは完全に覚醒しきっていないキリコの前から、フィアナがいずこかへと連れ去られていた。フィアナを取り戻さんとするキリコの前に現れたテイタニアは同行を求めるが、キリコはこれを拒否する。テイタニアは、ATに代わる戦場の主役と目される類人兵器ネクスタントであった。その圧倒的な戦闘力で迫るテイタニアに対し、キリコは32年振りにAT