郊外の街で花屋「リリアス」を経営する野山穂花(臼田あさ美)と夫の雅道(豊田裕大)は、仲睦まじい様子で働いている。近所のカフェ「ルルド」では、穂花の友人でオーナーの植村翠(剛力彩芽)や雅道の友人の栗原蒼太(古川毅)、「リリアス」でアルバイトをしている三枝朱音(桃月なしこ)が楽しそうに談笑、。カウンターではバリスタの小野寺真白(山下幸輝)が物静かにコーヒーを淹れている。誰もが笑顔、そんな幸せはずっと続くはずだった…。 ある日、水無瀬蘭(大月美里果)という少女が「リリアス」を訪れる。配達から戻った雅道が店先で蘭とすれ違った瞬間、何かを感じる2人。その頃、ポストに宛名のない手紙が届く。穂花が中を開けると、そこには「あなたの夫の秘密を知っています」と書かれていた━━。
この頃から穂花のもとに不可解な出来事が次々と起こり始める。 「あなたの夫の秘密を知っています」と書かれた手紙を見た野山穂花(臼田あさ美)は、近所のカフェ「ルルド」で働く友人の植村翠(剛力彩芽)に相談。夫・雅道(豊田裕大)の浮気を疑うも翠に励まされ店に戻った穂花だったが、雅道とアルバイトの三枝朱音(桃月なしこ)が、ヒソヒソ話しをしている姿を目撃してしまう。さらに、小野寺真白(山下幸輝)から雅道と朱音が夜二人で歩いていたことを聞いた穂花は、雅道に対して疑念の感情が強まっていく。そんな中、雅道は穂花に「客に誘われた絵画教室の体験入学へ行く」と言って、有名フラワーアーティストの水無瀬香子(宮本真希)のもとへ向かっていた…。
野山雅道(豊田裕大)が妻・穂花(臼田あさ美)へのサプライズとして花屋「リリアス」に連れてきた有名フラワーアーティストの水無瀬香子(宮本真希)。それに驚く穂花は、「リリアス」と大口の契約をしたいという香子の申し出を断ってしまう。理由を知りたがる雅道に対して穂花は「過去には踏み込まない約束」だと一蹴。さらには雅道と香子の関係を疑い始める。一方、「リリアス」のアルバイト三枝朱音(桃月なしこ)はカフェ「ルルド」を訪れ、植村翠(剛力彩芽)や小野寺真白(山下幸輝)に穂花と香子のやり取りを話していた。そんな朱音に他人の秘密を詮索するのは止めるよう忠告した翠だったが、朱音の挑発により隠された秘密が見え隠れしはじめる…。
植村翠(剛力彩芽)の夫の葬儀を終え、カフェ「ルルド」に集まった野山穂花(臼田あさ美)と夫の野山雅道(豊田裕大)、小野寺真白(山下幸輝)、三枝朱音(桃月なしこ)。翠がこれまで隠していた夫の真実が全員にバレてしまう。そんな中、浮かない表情を見せる穂花とそれを見つめる真白。穂花はこの時、栗原蒼太(古川毅)から告げられた「雅道は本当の雅道じゃない」という驚愕の事実が気になっていた‥。 葬儀からしばらくして、翠の自宅を訪れた穂花。そこで翠は、穂花に対して「あなたにだけは同情されたくなかった」と、穂花に強い嫉妬と嫌悪感を抱いていたことを告白する。それに対して穂花は、“同じ秘密を共有する仲間”だと不穏な表情で告げる。
あの人を、この世から消して」と取り乱しながら夫の野山雅道(豊田裕大)に訴える妻の野山穂花(臼田あさ美)。あの人が怖いと泣きながら話す穂花を抱く雅道と、その様子を見つめる植村翠(剛力彩芽)。しばらくして、ようやく落ち着いた穂花。翠がコーヒーを持っていくと穂花は「“この人さえいなくなれば楽になれる”という気持ちを分かってくれるよね?」と告げる。それを聞いた翠は、夫とのある過去が脳裏をよぎり、脅迫観念に襲われる。穂花を不安にしている責任を感じた雅道はその夜、これまで隠してきた真実を穂花に打ち明ける覚悟を決める。 その頃、小野寺真白(山下幸輝)の過去を探っていた三枝朱音(桃月なしこ)は、ある事実を突き止め、真白をホテルへと呼び出していた。