一年後、渡辺は脇腹に激痛を感じ、病院へ。妻の祺子は、腎不全で人工透析が必要だと告げられる。渡辺は、失明前に通っていた繁華街へ足を向け、懐かしむ。自分の病状に気づき始めた彼は、失明直前に「この光景を焼き付けよう」と一人訪れた土手を、クイールと歩く。頬に当たる朝日を感じて…。