自らにかけられた呪いを解くため、絶大な力を持つ“青き月の魔女”が住む青き塔を目指す王太子・オスカー。塔の内部で様々な試練を乗り越え、ようやく魔女との対面を果たすが……。
オスカーと契約を結び、ファルサス城に滞在することになったティナーシャ。ある日、近隣の魔法湖の異変を知ったティナーシャは、武官たちを引き連れたオスカーと調査に向かう。
ティナーシャが城を留守にしている頃、オスカーはラザルと共に村人の不審死が相次ぐ森を調査する。 そこで二人は、“閉ざされた森の魔女”と呼ばれるルクレツィアと出会う。
城の訓練場で手合わせを行い、オスカーの腕を試しているかのように戦うティナー シャ。そんな時、小国クスクルからティナーシャとの面会を求める使者・カガルが訪ねてくる……。
オスカーの花嫁候補として、高い魔力を持つ女官・ミラリスの名が挙がる。だが、ミラリスの出自に不審な点があることがわかり、ティナーシャとアルスは彼女を探ってみることに……。
オスカーの呪いの解呪に成功したティナーシャ。城内では国王誕生祝いの式典準備が行われていたが、そこへクスクルが他国を襲撃したとの報告が入る。それを聞いたティナーシャは……。
ティナーシャと連れ立ったラナクは、四大国の連合軍を敵に回し、大陸の支配を目論んでいた。一方オスカーは、タァイーリ国のルスト王子と秘密裏に会うティナーシャと遭遇し……。
視察のため、国境周辺のミネダート砦を訪れるオスカーとティナーシャ。 近くの村では流浪の騎馬民族「イト」が略奪を行い、村長の妻・エルゼも夫を亡くし砦に身を寄せていた。
オスカーとの契約期間も残りわずかとなり、ティナーシャは彼が望む婚姻を受け入れるか悩んでいた。 そんな時、城の結界が破られ、飛来した無数の魔物たちに襲撃される……!
オスカーへの想いを自覚したものの、 婚姻についてはまだ迷いと戸惑いがあったティナーシャ。 神殿で新年の祝祭の儀式が執り行われた夜 ティナーシャが出した結論とは……。
度々発生した襲撃事件の黒幕は、“呼ばれぬ魔女”の異名を持つレオノーラだった。彼女とは旧知のティナーシャは、オスカーが率いるファルサス軍と共にレオノーラ討伐に打って出る。
それは、青き塔に棲む魔女。呪いを受けた王族。 時を書き換えられるのなら何を望むのか。全ては塗り替えられる物語である。