健次郎(國村隼)の手術が終わるのを待っている町子(藤山直美)たち。手術は成功に終わるが予断を許さない状況で、集中治療室で経過を見るという。麻酔から覚め意識が戻るまで、町子は健次郎のそばでずっと手を握っている。眠る健次郎を見ていると町子の脳裏に、父・徳一(城島茂)が浮かぶ。戦後仕事を失い体調を崩し寝ている徳一に寄り添ってあげなかった後悔と、徳一に言われたことばがよみがえる。