磯野家は大勢の人に見送られ、汽車で東京を目指す。車内で東京に思いを馳せるマリ子(熊谷真実)だったが、福岡の八幡についた途端、はる(藤田弓子)が女学生の頃の友人に挨拶しに行くので下車すると言う。一方、牛尾夫人(新井みよ子)から磯野家が福岡を出発したと電報を受け取った夫人の兄・大造(河原崎長一郎)は、今か今かと磯野家の到着を待ちわびていた。しかし、はるは再び大阪で途中下車して、物見遊山に繰り出し…。