大ろうそくの一本にひびが入った。納期は翌朝だが、健一(河西健司)は最初から作り直す覚悟を決める。「親父の気持ちを貸してくれ」と頼む健一に、孫作(奥村公延)は黙って仕事を見守ることで応える。さくら(高野志穂)や家族が見つめる中、全身全霊を傾けた健一のろうそく作りが夜通し続けられる。やがて夜が明け、健一は大ろうそくを完成させる。孫作はろうそくをじっと見つめ、健一に「ええ出来やぞ」とほめる…。