竹林に夕暮れがせまると、竹と戯れてじんわり疲れたヒロシの焚き火めしの時間がはじまる。 竹串で肉を焼き、魚を炙り、竹の飯盒でコメを炊く。 そんな竹林バーベキューを楽しんだヒロシだったが、春の夜の徒然に竹を弄ぶうち思いがけず竹のランタンが出来上がる。 闇に包まれたヒロシの居場所を竹からもれ出る明かりがほのかに照らし、一夜限りの幽玄の世界が浮かびあがる。