秋の夜長を過ごすため、薪を拾おうとサイトを歩くヒロシの前に森の奥へ続くわかれ道が現れる。 「人生と一緒だね」とポツリ呟きのもれるヒロシ。 主流を避けるように生きてきた自らの感覚に従って、ひと気のない道を選ぶ。 選んだ道が正しいを信じるのがヒロシ流だ。 訪れる日暮れの湖畔でしだいに濃くなってゆく生き物たちの気配…。そして暗い森から現れた珍獣とは!?