初秋、ヒロシがやってきたのは群馬県片品村にある湖畔のキャンプ場。開けた場所が苦手というヒロシだが、水辺に佇む樹齢数百年はあろう朽ちた老木を発見し、大興奮。老木が辿ったであろう悠久の歳月に想いを馳せ、思わず自分の人生を考えてしまうヒロシ。朽ちた老木と語らいながら、食べる“のり弁”のうまさたるや・・・。老木とヒロシの奇妙な時間が湖畔の秋風と共にゆっくりと流れていく。