12月初旬の静岡県・富士山麓の森のキャンプ場にやってきたヒロシ。 ほどよく冬枯れした風情ある居場所を見つけテントの設営をすませると持参した本をとりだして読みはじめる。 それは少年時代に読み耽って以来、付かず離れずいつもヒロシの傍らにあったという愛読書。 冬の森に夕暮れがせまるころ、憧れと人生についてのヒロシの問わず語りがはじまる・・・。