All Seasons

Season 1 - 金田一耕助登場!

  • S01E01 黒蘭姫

    • November 24, 2016
    • NHK

    NHK BSプレミアムの『シリーズ横溝正史短編集 金田一耕助登場!』の第1回として、2016年11月24日に放送。演出・脚本は宇野丈良。 物語の内容はほぼ原作通りであり、科白やナレーションのほぼ全てを原作から抽出した文言で構成しているが、叙述順序は変更されている。大きなところでは、糟谷六助が金田一事務所を訪ねるところから語り始めて糟谷の説明内容を映像で示す形で原作の冒頭部に遡っており、他にも細かい順序変更が多数ある。また、登場人物の動きを簡略化する、以下の改変が見られる。

  • S01E02 殺人鬼

    • November 25, 2016
    • NHK

    NHK BSプレミアムの『シリーズ横溝正史短編集 金田一耕助登場!』の第2回として、2016年11月25日に放送。 科白やナレーションのほぼ全てを原作から抽出した文言とし、ストーリーも以下のような軽微な差異のみである。

  • S01E03 百日紅の下にて

    • November 26, 2016
    • NHK

    NHK BSプレミアムの『シリーズ横溝正史短編集 金田一耕助登場!』の第3回として、2016年11月26日に放送。演出は渋江修平。 科白やナレーションのほぼ全てを原作から抽出した文言とし、ストーリー展開にも原作からの逸脱は特に見られないが、映像からはリアリティを排している傾向がある。たとえば、佐伯と金田一が語り合う屋敷跡の場面はいささか幻想的であり、金田一の風体も現実的でない。また、佐伯と由美の性生活は「踊る布団」が表現している。一周忌参列者たちの行動は不自然なまでに大袈裟である。

Season 2 - 金田一耕助 踊る!

  • S02E01 貸しボート13号

    • January 18, 2020
    • NHK

    土曜日、隅田川の川口、浜離宮公園沖に流れ着いた貸しボートから、男女の惨死体が発見された。どちらも首がノコギリで途中まで挽き切られ、ちぎれかかっていた。女の方はレーンコートの下に派手なスーツを着ており、スーツの上から心臓を刃物でえぐられていたが、死因はひもによる絞殺であった。男の方はパンツ一丁の姿で、死因は心臓を刃物ひと突きによるものであったが、死後、ひもで首を絞められていた。等々力警部とともに現場に訪れた金田一耕助は、犯人の最初の計画では死体の身元を分からなくするために首を切断しようとした、そこに余儀ない事情が突発して首斬り作業を中止せざるを得なくなったと、捜査陣に説く。 吾妻橋ぎわの貸しボート屋の店員の証言で、問題の貸しボート十三号を金曜日の晩に借りてそれきり返しに来なかった客は、金縁眼鏡をかけて、鼻下に美しいひげをはやした中年の紳士であることが判明した。すると翌々日、その中年紳士に容貌が似ている役所勤めの大木健造が出頭し、殺されたのは妻の藤子と、娘の家庭教師でX大学ボート部に所属している駿河譲治であることを申し出た。大木は否定するが、藤子と駿河の間に不倫の噂があったらしい。所轄署の平出警部補は大木を容疑者と疑うが、ボート屋の店員によると、ボートを借りた男はもう少し柄が大きかったように思うとのことであった。 金田一は、X大学ボート部のボートハウスが殺人の現場の可能性が高いと考え、ボートハウスがある戸田に、等々力警部たちと向かう。ボートハウスを検分すると、最近誰かがコンクリートをきれいに洗い落としたらしく、泥の跡も残っていなかった。いよいよボートハウスが犯行現場らしく思え、金田一は仮にここが現場であるなら、吾妻橋から戸田までボートで漕ぎ上ってくるには、よほどボートに自信のある男に違いないと考え、ボート部員たちの話を聞きにいく。 初めは警察に対する警戒心と敵意で、進んで話そうとしなかった部員たちだったが、面談者に金田一が混ざっていると知ると、急に態度を改めた。部員たちは、金田一が神門産業の総帥・神門貫太郎から絶大な信頼を得ていることや、専務の川崎重人とも昵懇であることを、殺された駿河から聞いていた。駿河は専務の川崎の娘・美穂子の婚約者であった。

  • S02E02 華やかな野獣

    • January 25, 2020
    • NHK

    ストーリー展開は、ロジックが省略されている部分も多いが、基本的に原作の通りである。科白やナレーションは、発言者を変更している部分もあるなど大幅に組み替えているが、ほぼ全てを原作から抽出した文言で構成している。しかし、金田一を除く全ての登場人物を女性が演じて、科白も棒読みに近くし、服装も状況に応じたものから少し逸脱させるなど、リアリティを排した演出としている。犯人が奈々子の部屋へ着衣で泳いできているため、奈々子のセーターと鷲尾のズボンを必要とした理由が解らなくなっている。なお、神尾警部補の部下は青木刑事1人のみに簡略化している。 犯人が隠れていた洋服ダンスについて述べる際に金田一が「ダンス、ダンス」と突然踊りだし、踊りながら犯行経緯の推理(原作では推理しきれず犯人の自白で明らかになった詳細)を語る演出がある。

  • S02E03 犬神家の一族

    • February 1, 2020
    • NHK

    短編とするため大幅に省略しているが、科白を全て原作から抽出した文言としている(ナレーションは用いていない)。しかし、科白に伴う回想シーンを比較的リアルな画面に切り替えているのを除いて、ほぼ全編を1つの座敷内またはその座敷の周辺の空間で、演劇の立ち稽古(読み合わせ)のような形で展開している。服装は原作の人物属性を大袈裟に表現したものになっている。佐清のマスクは演じる俳優の頭部を正確に写した被り物で、単に異様に大きくすることでマスクだと判るようにしている。 犬神家一族の者は最初から最後まで同じ位置で立って発言するのを基本とし、佐武はその場で首と菊人形の胴体に、佐智はその場で椅子に縛り付けられた死体に、静馬はその場で盥(湖の代わり)から突き出た2本の足になる。佐智は元々珠世の隣にいて、単にクローズアップされた状況で昏睡させ、その場の足元で横になって強姦未遂に及ぶ。小夜子は一言も発言せず、特に後半では発狂した様子を黙々と演じ続けている。 金田一、古館弁護士、橘署長ら警察関係者は、一族の者の間や周囲を動き回る。大山神主、猿蔵、柏屋の亭主と女中は必要に応じて書院の窓の外から発言し、あるいは窓から入ってくる。青沼菊乃は回想シーンのみに登場し、宮川香琴としての登場部分は省略されている。若林豊一郎は遺言状の写しを入手したことと殺害されたこととを1つの回想シーンで表現しているため、原作と矛盾する映像になっている。

Season 3

  • S03E01 女の決闘

    • February 26, 2022

    あるイギリス人夫妻の送別パーティに招かれた金田一。人気作家とともに招待された妻が、作家の前妻と鉢合わせ、ソフトクリームを食べて苦しみ出すのを目撃する。ストリキニーネによる毒殺未遂。しかし犯人がわからぬまま、今度は作家が、前妻の前で突然苦しみ出し死亡する事件が起こる。作家とその妻と前妻。三者の愛憎が交錯するなか、事件の衝撃の真相が明らかになる。

  • S03E02 蝙蝠(こうもり)と蛞蝓(なめくじ)

    • February 26, 2022

    湯浅は隣に引っ越してきた金田一耕助がとにかく気に入らない。彼は裏に住む女を殺してその罪を金田一にかぶせることを妄想し、小説にしたためる。しかしある日裏に住む女が本当に殺され、湯浅は殺人の嫌疑をかけられる。なぜか殺人の物証も発見され、書いていた小説のためいっそう不利な状況に。だが取調室に現れた大嫌いな金田一耕助が、鮮やかな推理で真犯人を暴くのだった・・・。

  • S03E03 女怪

    • February 26, 2022

    温泉場に逗留していた金田一と「私」は、近所で墓荒らしが続いていると聞き、実際に怪しげな風貌の“狸穴の行者”が何かを持ち去る瞬間を目撃する。その後、金田一が思いを寄せる銀座のマダム、持田虹子の亡夫の墓が荒らされ、頭蓋骨が盗まれていたことが判明。虹子が“狸穴の行者”から恐喝されていることを知った金田一は、彼女の力になろうと調査を続けるが、虹子は賀川春樹という美男と恋に落ちる。失恋の痛手を負いつつ、事件の真相に迫った金田一を待っていたのは、残酷かつ信じがたい結末だった!