からくり細工師・孫七が加代に商売を持ちかけた。孫七は自分の細工物を解体できたら賞金として千両をやるという。加代は話にのり、その細工物を売りに回った。孫七はかつて上方で抜け荷を働き、千両を盗んで姿を消していた。孫七は生き別れになった娘を捜すため、身を隠してその娘の手がかりを求めていた